以下の文章は毎日新聞より抜粋。
ひぐらしのなく頃に解:東海テレビが放送見送り 残虐シーンで
京都府京田辺市で府警南署交通課の巡査部長(45)が専門学校生の次女(16)に殺害された事件で、東海テレビは20日、アニメ「ひぐらしのなく頃に解」の放送を見送った。少女がおのを振り上げるシーンがあり、視聴者からの指摘などを受けたため、「社会的影響に配慮した」としている。
「ひぐらしのなく頃に解」は、竜騎士07さんの同人サークル「07th Expansion」がマンガ同人誌即売会「コミックマーケット」で発表したPC用ノベルゲームが原作。昭和50年代の架空の村「雛見沢村」で起こった謎の連続怪死事件と、それに巻き込まれていく人々を描いたサスペンス。
同局広報宣伝部によると、一部の視聴者から作品の残虐な表現について指摘が寄せられ、少女がおのを振るうなどのシーンを確認。「事件と作品の関連は不明で、判断に迷ったが、放送が事件発生から間もなく、視聴者や関係者を不快に思われる恐れもある」として放送を見送った。今後の放送については検討中としている。
同事件では、女子高生の殺人シーンがあるアニメ「SchoolDays」の最終回をチバテレビなどが放送を見送っている。【渡辺圭】
School Days:京都の父殺害事件で最終回の放送見送る 女子高生の暴力シーンを考慮
京都府京田辺市で府警南署交通課の巡査部長(45)が専門学校生の次女(16)に殺害された事件を受け、テレビ神奈川は18日、女子高校生による暴力シーンがあるアニメ「School Days」の最終回の放送を見送った。同作はチバテレビ、テレビ愛知などでも放送中で、各局とも放送を見合わせる予定。
「School Days」は伊藤誠、桂言葉(ことのは)、西園寺世界の3人の高校生の三角関係を描き、今年7月からテレビ神奈川などUHF局の深夜帯で放送されている。原作のPC向け恋愛シミュレーションゲームは、約20種類の結末が用意されたマルチエンディング形式で、恋愛関係のもつれから女子高生が刃物で切りつける結末もあり、アニメ版のどのような結末を迎えるか、インターネットなどで話題となっていた。
テレビ神奈川では「最終回では、女子高生による暴力シーンがあり、血の色を赤でなく黒にするなど表現上、最大限の配慮をしていたが、京都の事件の直後でもあり、影響を考慮して休止を決めた。視聴者の皆さんにはご理解いただきたい」としている。19日に放送を予定していたチバテレビなども同様の理由で最終回の放送を見送った。15歳以上の年齢制限をかけて放送しているアニメ専門CS放送の「AT-X」は、最終回の放送について「検討中」としている。【渡辺圭】